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ショパンの運指について [音楽雑談]

お久で~す、ちょっと三叉神経が麻痺して治療してました。。(あ~、なんて体弱いんだろ。

おかげさまでもう治りましたが、朝起きたら唇半分が歯科の麻酔をかけた時みたいにしびれてて、感覚がないとわかった時は、さすがにあせりましたわ。(^_^;)

 ところで先日、ショパンの楽譜を見ていて「あれ?」と気づいたことがありました。

ノクターンだったと思いますが、私が昔習ったのと指番号が違う気がしたのです。
もっとも、その本はショパンの演奏について1曲ずつ注釈がつけてある本で、わざわざ「ショパンの指使い」と書いてあるので、こちらの方がたぶん原典に忠実であるのですが。

でも、フチが茶色く変色してしまった私の昔の本を引っ張り出してきて、見てみると,やはり違う指番号がふってありました。

ショパンくらいになると、それまで「1とか5の指で黒鍵を弾いてはいけない。」などと言われていたのはどこへやら。
1,5は当たり前だし、クロマティックを5・4・5・4なんてのもあるし、5・5・5・5なんてのも出てくるので、初めて見たときは面食らいました。

1の指で出だしの音、黒鍵を弾くのも、少し怖い気がしました。
もしかして乱暴にひっぱたいたようになったらどうしよう、などと思ったからです。

私が昔使っていたのは全○の楽譜でしたが、校訂者が弾きやすいような運指を考えて、番号をふってくださっているらしいのですが、できるだけ原典版を使用した方が良いみたいです。

というのは、指が違うと微妙なニュアンスが変わり、違う音になってしまう=違う曲になってしまう、という考え方もあるからです。
以前、NHKの「スーパーピアノレッスン」でルイサダが出ていた時、口うるさくそれを注意していました。

特に、作曲者自身が運指を指定している場合もありますので、原典版にあたっておいて損なことはないと思います。(全○の楽譜はちょっと独自な解釈が多いようですね。)

ショパンも運指を楽譜に書き込んでいて、それがあの4が5を乗り越えていったり、5だけでクロマティックを、しかもスタッカートしながら弾く、などという半ば超絶技巧なものなのです。

きっとそういう音が欲しくて書いたのだろうと思いますが、やりにくいな~、と思うこともしばしばあります。

 でも、ここでひとつ考えておきたいことは、楽器の問題です。

私達が今使っているピアノは、ハンマーアクションの比較的重く、重厚なタッチのイギリス式であり、ショパンが愛用していたプレイエル社のピアノはハンマーアクションの軽いウイーン式であったということです。

19世紀にはこのイギリス式とウイーン式がしのぎを削っており、ショパン、メンデルスゾーン、ツェルニー、シューマンらはウイーン式の軽やかさを生かした曲を作曲していました。
逆に、リストはイギリス式の愛用者でしたが、ショパンとリスト双方が重力奏法の祖とされているのは、面白いですね。

それでわかった。どうりで、弾けないはずだよ、ツェルニーとか、ショパンとか・・・・。
楽器がタッチが違うんだから。(いいわけですが) 

という風に2つの方式があったのですが、次第にイギリス式に統合されていき、1909年にウイーン式ピアノは終焉を迎えます。

なので、別に指番号変えてもいいじゃん、という考え方も成り立つ、とは思うのですが

要は、その曲の美しさを最大限に引き出せれば、それでいいのかな~っと。(^_^;)

 

弟子から見たショパン―そのピアノ教育法と演奏美学 ←こんなのもあります。

  「弟子から見たショパン」 ちょっと値段は高いけど、ショパン弾きは一読の価値ア  
  リ・・・・

 

 

.

 


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楽譜の間違いについて [音楽雑談]

最近は無料の楽譜ダウンロード・サイトがあちこちにあって、時々利用することもあるのですが、総じて海外のサイトは、いいかげんなものが多いです。

先日、ショパンのノクターン(遺作)が必要になったのですが、なぜか見当たらないので、ある海外の無料楽譜サイトで、ダウンロードしてきました。

が、これがいいかげんな楽譜で、タイはついてないは、音はところどころぬけてるは、誤植はあるは、で結局使い物になりませんでした。

曲を知っているから、おかしい、とわかったものの、もし知らないで鵜呑みにしていたら怖いな~と思います。

かといって、出版社から出ている楽譜が100%正しいかといえば、そうとも言えないのが現状です。

以前、ブラームスの「2つのラプソディ」が課題になったので、予算の都合でピースを買ったら音が間違っていて(誤植)、仕方なくまた分厚い高い楽譜を買いなおしたことがありました。

これもCDを持っていてよく聞いていたから気づいたようなものの、知らない曲だったり、CDにもなっていない曲だったら、とても困ると思います。
新曲を練習する時は、なんらか楽譜を確かめる手段が必要になってくるのです。

特に上級用の楽譜はあんまし売れないので、落丁、乱丁、誤植等があっても、気づかずそのまま、ということがあるようです。

しかし、上級用だけではなく、初級用でものけぞるような大ミスがあるのを、ご存知ですか?

誰もが知っている楽譜の出版社、全○の「子供のバイエル」という大大ベストセラーの楽譜ですが・・・。

ちなみにここだけの話、全○の売り上げのほとんどがこの「子供のバイエル」で、他の楽譜は細々としか売れていない、と聞いたことがあります。

その「子供のバイエル」の、スケールの説明のところですが、ハ長調もト長調も、ニもイも、長調は全部、「調長」になっているのデス・・・・

実は私が子供の頃、この楽譜で勉強したのですが、ず~~っとそのまま、当時も「間違ってるな」と気づいていたけど、そのうち直るだろうと思ってました。

が、そのまま・・・・・。(何十年ですよ・・・)(^_^;)

私が講師資格を得て、子供を教え始めたときも、「あ~、まだ直ってない。」と思った記憶がありますし、最近入ってきた生徒さんが持ってきた「子供のバイエル」を見たときは、「も~、いいよ、いいよ、このままいってくれ~」と言いそうになりましたね。(^_^;)

音とは関係ないから、ま、いいか、でほったらかしなのか、気づいてないだけなのか・・・・

どっちなのかとても気になるな~ (^^♪

子供のバイエル 下―初級  ←  うぅ、懐かしい・・・・

     これは下巻です。 これが「調長」の嵐!

    もうそろそろ直ったかな~? でも今うちには子供の生徒が少ないし、この本は  
    あんまり使ってないのです。 で、確かめようがない・・・・・


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マイルス・デイビスを見た日 [Jazz]

後にも先にもたった1回だけ、マイルス・デイビスのステージを見たことがある。

その頃私も友人達も若かったので、マイルスといえば、ジャズの帝王、いや神様、いやいや生きている世界遺産、くらいにあがめていたので、ライブの日を心待ちにし、私達の期待は高まっていった。

いよいよコンサートの日、ものすごい拍手と歓声に迎えられてステージに現れた帝王マイルスを見て、私達は息を飲んだ。

そこにいたのは夢にまで見たかっこいい帝王ではなく、足元もおぼつかないよろよろの痩せた男で、ほんとにマイルス?と疑いたくなるような姿の彼だった。
私達はお互いに顔を見合わせ、何か見てはいけないものを見てしまったような、気まずい空気が流れていった。

音は確かにマイルスの音だった・・・・。

しかし、観客のほとんどは「大丈夫だろうか、最後までプレイできるのだろうか?」という心配に、気持ちを支配されていったように思う。

私達も同様で、その夜彼が何を吹いたのか、セットリストはおろか、今思い出そうとしても曲名が1曲も思い出せないのだ。
こんなライブはこれが最初で最後だった。(今のところ・・・)

たいていのコンサートでは、良ければどこが良かった、誰が、曲のここが、などとぞろぞろ出てくるし、悪ければ同じように誰のどこがどう悪かった、と出てくる。
最悪で忘れてしまいたい場合でも「金返せ~」くらいは思い出せるのだが、あの夜のことを考えると、言いようのない不安感だけがよみがえってくる・・・・。

最近になって知ったことだが、あの日のマイルスはおそらくマイルス史上、体調最悪のライブだったらしい。
長らく健康がすぐれなかったマイルスはアメリカで足の手術を受けたが、予後が悪くなんと車椅子に乗って来日していたそうだ。

もちろんステージ以外は車椅子での移動だったらしい。
今になれば「そんなムリまでして、来てくれたのか・・・」と、感動もするのだが、当時は誰一人そんな事情は知らなかった。

アンコールの時、マイルスは両脇をアル・フォスターとマーカス・ミラーに支えられ、やっと立っている、といった状態でステージに出てきた。

私達は、またまた気まずい思いで、拍手をしながら、心の中では「もういいよ、もう帰って休んでくれ~」と叫んでいた。

ぎっしり入っていた観客たちがぞろぞろと会場から帰路についた。

誰もしゃべらなかった。
みんな思っていることは同じなのだ。
あの帝王の見てはいけない姿を見てしまったのだ。

私達は一様にうつむいて、会場を出た。

誰かが「麻薬て、怖いな。」とぽつりと言った。

そこにいたみんなが無言で同意した。

私達は無言のまま、黙々と駅を目指して歩き続けた・・・・。

あの日のことを調べようとして、検索をかけても、何一つヒットしてこなかった。

ようやく、アル・フォスター関連のHPで数行見つけた。

みんな、今でもおんなじ気持ちなのかもしれない。


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プロコフィエフ 古典交響曲と「予想外のBGM」 [音楽雑談]

先日、生徒さん数名と一緒にプロコフィエフの「古典交響曲」などを聞きに行った。

プロコフィエフといえば、私のなかでは「ちょっとへんちょこりんなメロディーを書く作曲家」というイメージが強く、「ピーターと狼」を除いてはややとっつきが悪かった。 

昨年の秋、神戸の某バレエ団の「シンデレラ」公演を見に行ったが、この時も同じく「やっぱりプロコフィエフって、きっと変人なんだ。」というイメージは変わらなかった。(音楽はプロコフィエフ)

しかし、今回「古典交響曲」を聞いて、あら、なんと聞きやすくて可愛い曲なんでしょう、これは入門編にはぴったりですわ~、に180度印象が変わってしまった。

なんと演奏時間が20分ほど、というミニサイズであるので、え、もう終わりかよ?という人もいるが、お子ちゃまや、オーケストラは初めて、という人にはいいのではなかろうか?

それにしても、最近CMでプロコフィエフがよく流れているような気がする。

この間も確か「ピーターと狼」が、何かのCMに使われていたような気が・・・・・

その口火を切ったのは、やはりソ○トバ○クのCMだろう。
「予想外です。」のバックに流れていたのは、これもまたバレエ「ロメオとジュリエット」の中の「モンタギュー家とキャピュレット家」でありました。

この曲はまた、「のだめカンタービレ」のドラマで、シュトレーゼマンが出てくる時にも流れてましたね。

怪しい人にはぴったりのBGMかも。(^_^;) ただしちょっと聞き厭き感も・・・・・

プロコフィエフ/交響曲第1番ニ長調 ← 小澤さんのは、画像リンクがなかったので、止むを得ず。 

   これわシャルル・デュトワの指揮です。

 

 

あ~んど、「ロミオとジュリエット」の「モンタギュー家とキャピュレット家」は、今やこんなところにもアップされています。パソコンからなら、無料で試聴できます。

モンタギュー家とキャピュレット家


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ツメを切る女 [雑談]

家族の転勤が急に決まり、引越しやなんやらでお江戸の方に行っておりました。

しっかし、この文明開化の世の中で未だに東日本は50Hz、西日本は60Hzというのが生き残っているなんて、初めて知りました。

大方の家電製品はヘルツフリーになっていて、日本中どこへ行こうが普通に使えるのですが、照明器具とあっため専用の電子レンジは、50Hz専用でないとダメなんだそうです。

も~、55Hzかなんかで統一してよ~、いいかげんに~

とかなんとかぼやきながら、仕方なく新宿はビックカメラに照明器具を買いに行こうと、O急線に乗り込んだのですが・・・いたんです、そこに・・・。

8割がた満員の車内で、カップルらしい男女が座席にすわっていて、手を握り合ってる。

でも、その握り方がヘンだ、と思ったら、女の方がツメ切りを取り出してぷちん、ぷちんと男のツメを切りだしたんですわ~。 揺れる車内で! 何なんだ、危ないよ~

だいたいツメ切り持って電車に乗ること自体がまずないこと、そのうえに、自分じゃなくて相方のツメを切る、なんてことが始まったので乗り合わせた乗客はみんなあっけにとられて見てましたね~。

ツメを切る女はそんなことにはおかまいなしで、ツメ切りにたまった男のツメをパラパラと床に捨てては、切り続けるのです。

こ、ここはあんたの家かぁ? 家でも床には捨てんだろうが

おそらく90%の乗客が私と同じことを思ったその瞬間、電車は下北沢に着き、二人は仲良く降りていきました・・・・。

あの人たちは、いったいなんだったんだろう??

ひょっとして、これからピアノのレッスンかぁ? 私もツメを長く伸ばした生徒さんにはツメ切りを渡して、その場で切ってもらうこともありますが、なんで電車の中なんだ・・・

さっぱりわかりませ~ん。

ツメのお手入れ、といえばだいたいギタリストとかで、ピックを使わずに指弾きをする人はすご~く気を使っているそうです。

昨年、珍しく2年続きで来日したジェフ・ベックはツメのお手入れ専門のスタッフを連れて来ていたそうですし、フラメンコ・ギターの沖仁さんは、ツメが折れないように接着剤で固めているそうです。

余談ですが、その接着剤は日本製がベストだそうで、来日したギタリストはみんな、大量に買っていくそうですが・・・・。

でも、あの男の人はどう見ても楽器をやってるって感じじゃなかった・・・
いったい、あの人たちは何だったんだろう.....

 

 


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オーディション (平たく言えば、試験なんだけど~) [音楽雑談]

わ~、タミフルだなんだと言ってるうちに4月も10日以上たってしまった~~

すみません、コメントまでいただいて・・・・。

実は、私も寝込んでました、インフルエンザではなかったですけど熱が出て・・・・m(_ _)m

その間、生徒さんのオーディションなんかもあって、あ、オーディションというのは平たく言えばグレード(級)をもらう試験みたいなものなんですが、これがけっこう手がかかるものなんです。

大人の人なら事前に特訓をやって、当日は「じゃ、頑張ってね!」と送り出せばそれですむのだけれど、今回は小学生なのでそういうわけにもいかず、特訓の末に、その生徒さんのご家族とともに一個小隊ぞろぞろついて行く、というスタイルになりました。

あ、うち(R社)は公開オーディションなんです。基本的に。
ですから、試験会場には担当講師や付き添いの家族やその他見学者なんかが、いっぱい来ていて、その人達の前で弾かなきゃならないので、結構なプレッシャーなんですよ、これが。

受ける本人さんも緊張するけど、それ以上に先生方や家族は緊張するのです

今回は審査員が私の友人だったので、最初私は結構リラックスしてたのですが、ああいうところでは一人失敗すると、緊張がうつるというか、次々とミスがミスを呼ぶ悪循環が起きるものなんです。

1グループ5人くらいずつが1つの部屋で受験するのですが、ああ、今回も坂道転げる雪だるま、
普段は絶対にしないようなミスが出たり、緊張のあまり指が全く動かなくなる子がいたり・・・・

あ~、心臓に悪いわ

こっちがドキドキです。(ときめくのがこんな時だけというのも、情けないけど(^_^;)

でも特訓が効いたのか、なんとかミスもうまくリカバリーできて、ソルフェージュ課題もこなし、審査員の先生から講評をもらって、オーディションルームを出たとたん、5人のうち一人の子がわーっと泣き出したのです。

そしたら、その他の子供たちまで一斉に泣き出して・・・・
可愛い、といったら語弊があるかもしれないけど、彼ら、彼女らは生まれて初めて「どうにもならない悔しさ」とか、「自分への腹立たしさ」とか、「あんなに練習したのに、どうして?」という疑問を感じたのかもしれません。

親にも、学校の先生にも叱られたことのない今の子供たちにとって、これは結構いい体験かもしれない、と思うこともしばしばです。

「大丈夫だよ、ちょっと間違ってしまったけど、一生懸命に弾けたよ。」と涙ぽろぽろの生徒を慰めながら、「いい経験をしたな~」と祝福したい気持ちになる私でした。

結果が届く10日後まで、本人はやきもきするのでしょうが。

で、10日後、「合格」の通知をもらった生徒は、なんだかすごく自信をつけたみたいで、いきいきとしてレッスンにきました。
そして、今までうるさくいってもなかなか直らなかった悪いくせが、あっさり直ってたりするものなんです。

子供は正直やな~

進級試験はちょっとお金や時間や労力がかかるけど、

目標ができるのはとってもいいことだ

 

PS* ドラゴンクエストのところでコメントをくださったあずきさん、あなたのHPなり連絡先を教えてくださ い。

 

 


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タミフル [雑談]

やったー、明日っから2日休みだ~!!

思えば、この2日の休みを確保するために、2月から仕事前倒しして、1日も休まず、苦手の銭勘定(確定申告)も乗り越えて、万難を排し、万障お繰り合わせの上、やっとこさ、たどりついた2日なのです。

さ~、何しよっかな~、買い物、遠出、昼寝、おしゃべり、等々。

やりたいことは、山ほどあるぞ~ と、思った矢先・・・・

な、なに? 具合が悪い~?

熱があるぅ~だって?

そ~なんです・・・・ 今日から休める、と思ったのに・・・

息子が前日から熱を出して、お医者さんへ行ったら、なんとインフルエンザだって・・・

しかも、タミフルもらってきました! タミフルですよ。

今どき、そんなの出しますかね~? 医者は「大丈夫、大丈夫、マスコミに踊らされすぎですよ。」とあっさりおっしゃいました。けどぉ・・・・

ええ、ええ、私だって今のメディアに対しては、一定の疑いを持って見てますよ、でもね~・・・この時期に、それはないでしょ。
今朝もWHOがその件に関して、日本の調査を待つ、というコメントを出したと、ニュースで言ってたし・・・

しかも、普段はけっこうオタクな息子が、こういうときに限って大胆になって、帰ってくるなりさっさと飲んじゃったんですよ~、タ~ミ~フ~ル~を

あ~、もう、どうしてくれるんだ。

これで、私の大事な大事な、たった2日の休みはなくなったのだ・・・

買い物も、日帰りの遠出もなく、副作用におびえながら息子ののんきそうな寝顔を見つめる2日間なんて、あんまりだ~(T T)

こうなったら、セクハラといわれるの覚悟で、息子と一緒に寝てやる!
(びっくりして錯乱して暴れたりされるかもしれないけど、かまうもんか・・・・)
そん時はそれも副作用っていうのかな?

 

 


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うつの時に聞く音楽 [音楽雑談]

こんな私でも、うつ状態の時があって、その時は約2年ほどまともに音楽が聞けなかった・・・・。

朝、目が覚めるとその瞬間から気分が落ち込み、体が重くて動かせない。
やっと起きると、悲しくて涙が止まらなかった。

毎日そんな具合で、生きていることがつらかった。

今考えると、「あんた、それ“うつ”と違うの?」といわれても仕方ない状態なのだが、その時は全然気づかなかった。
朝、そういった状態でも夕方には、なんとか元気になっていたからである。
ものの本を読むと、“うつ”には、そういう症状もあるらしいが、その時は全然気づいてなかったのですわ。

それが良かったのかもしれないけど。

当時、思い悩んでいることがあって、それは私がどんなに頑張っても変えようがないことでした。

他人の心は変えられない、自分の心を変えなきゃ、と思っても、一方的に被害を受けていたのはこちらなので、努力すればするほど、どうにもならなくなっていきました。

そんな時、私が聞けた曲は3曲。

一つ目は、ヘンデルのオペラ「ソサルメ」のアリアです。

ヘンデルは「ハレルヤ」や「水上の音楽」などが知られていますが、実は優れたオペラをたくさん遺しており、彼の本望はオペラ創りであったらしいのです。

しかし、映画「カストラート」のなかで描かれていたように、オペラが当たらなくて多額の借金を抱えてしまい、仕方なくお金のかからないオラトリオなどを作曲するようになります。

しかも、カストラートを主人公とすることが多かった彼のオペラは、カストラートが非人道的である、という理由でいなくなっていったため、上演されることも少なくなっていきました。

ヘンデルの死後、50年くらいですっかり忘れられたようになってしまった、ということです。

「ソサルメ」のアリアですが、カストラートとソプラノが綾なすように歌うところが、当時の人々には官能的すぎるとまでいわれたものですが、非常に美しく、私にとっては天上の世界へぐんぐん昇っていくような高揚感があり、繰り返し何度も何度も、毎晩聞きました。

当時の私にとっては、唯一の慰めとなった曲でした。

歌詞は 「苦しみの門をくぐりぬけ、魂はようやく喜びに出会える」という短いもので、これを繰り返してカウンターテナーとソプラノが歌うだけなのですが。

3分くらいの短い短い曲ですが、自分の苦しみの果てには何か糧となるものがある、という希望を抱かせてくれていたのだ、と思います。

あ、今気づいたのですが、これってヘンデル版「じ~んせい、楽ありゃ苦もあるさ~」ってやつですか?

でも、美しさでは勝ってます、黄門さまより。(^_^;)

涙のアリア ← 「ソサルメ」、探したけどなかったので・・・。
   ヘンデルの「私を泣かせてください」を、ソプラニ
   スタの素晴らしい声で、ちょっとカストラート気分 
   をど~ぞ。

   


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青春のバッハ ~ブーニン「バッハ・ピアノ・リサイタル」~ [音楽雑談]

やっとこさ確定申告を済ませ、ほっとしているところです。

ところで、ある生徒さんがたまたまバッハのカンタータ「主よ、人の望みの喜びよ」を練習しているので、「じゃ、参考までにこれ聞いてみたら?」と出してきたのが、ブーニンの「バッハ・リサイタル」です。

この美しい曲は、マイラ・ヘスの編曲が有名ですが、ウィルヘルム・ケンプも編曲、自身の演奏も残しています。

が、譜面に書いてあるのに、そのとおり弾いてなくて、ちょっと笑ってしまいます。 やっぱり難しかったのかなあ?(^_^;)

で、ブーニンですが、聞きなおしてみるとこれが、なんかみずみずしくて、軽やかで、青春って感じがしていいんですわ。

ちょうどブーニンがソヴィエト(そうだ、そういう国がかつてあったのだ・・・。思えば遠くへ来たものだ。)から、亡命し、ドイツに移り住んで2年たったころの録音だそうです。

彼はそれまでもバッハの演奏をしていたのですが、バッハが生まれたドイツの地に住み、生活してみて 「バッハをずっと深く理解でき、興味は増すばかりで、以前にも増して気に入っている。そしてそれはとても新しいバッハなんだ。」と語っています。

生命の躍動、というか、重苦しいソヴィエト時代の抑圧された精神が一気に解放された、その喜びのようなきらきらしたものを感じさせる演奏があるかとおもえば、一転して深い深い祈り、敬虔な信仰者の瞑想を思わせる演奏もあり、引き込まれるように、全曲聴いてしまいました。

レッスンに来る生徒さんたちに聞いてもらうと、それぞれに思い、感じるところがあるようで、とてもいい勉強になったのではないかと考えています。

バッハ・ピアノ・リサイタル   ← 残念ながら、画像がありませんでした。

                     ジャケットの写真がとても良かったので残念

 

 


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変な音です ~モスキートーンと宇宙猿人ゴリ~ [雑談]

以前、不可聴音域ということについて書きましたが・・・

近頃の若者は、なんとそれを逆手にとっているみたいで、1万5千Hz付近の音を携帯の着信音にしているらしいのです。

授業中、携帯やメールの着信音が授業妨害になっているという問題が日本中で起こっていますが、不可聴音域近くの音は聴力の鋭い若者には聞こえ、24歳以上の教師には気づかれない、つまり聞こえないので叱られない、だったらこれを着信音に使おう、という発想らしいです。

これを、モスキートーンといい、蚊の鳴くようなキーンという音らしいですが、くくっ、じぇんじぇん聞こえましぇ~ん・・・・

ここで試せます。 ダウンロードもできるみたいです。


 もうひとつ、変な(?)音というか、音楽を。

長いこと探していたヒーローもののエンディングテーマです。

なんか右翼の装甲車が流してそうな曲なのですが、肝心のヒーローの名前は思い出せないのに、この敵役の濃いテーマは忘れられませんでした。

あるロックバンドがライブのときに演奏して、客がどん退きしてしまったとか・・
これです ↓

宇宙猿人ゴリなのだ (宇宙猿人ゴリ対スペクトルマンED)

あ~、なんか懐かしい曲の作り・・・・

スペクトルマン DVDボックス  ← ありますね~、さすがアマゾン、DVDボックスセットですか。 なんと84000円だそうです!!


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