うつの時に聞く音楽 [音楽雑談]
こんな私でも、うつ状態の時があって、その時は約2年ほどまともに音楽が聞けなかった・・・・。
朝、目が覚めるとその瞬間から気分が落ち込み、体が重くて動かせない。
やっと起きると、悲しくて涙が止まらなかった。
毎日そんな具合で、生きていることがつらかった。
今考えると、「あんた、それ“うつ”と違うの?」といわれても仕方ない状態なのだが、その時は全然気づかなかった。
朝、そういった状態でも夕方には、なんとか元気になっていたからである。
ものの本を読むと、“うつ”には、そういう症状もあるらしいが、その時は全然気づいてなかったのですわ。
それが良かったのかもしれないけど。
当時、思い悩んでいることがあって、それは私がどんなに頑張っても変えようがないことでした。
他人の心は変えられない、自分の心を変えなきゃ、と思っても、一方的に被害を受けていたのはこちらなので、努力すればするほど、どうにもならなくなっていきました。
そんな時、私が聞けた曲は3曲。
一つ目は、ヘンデルのオペラ「ソサルメ」のアリアです。
ヘンデルは「ハレルヤ」や「水上の音楽」などが知られていますが、実は優れたオペラをたくさん遺しており、彼の本望はオペラ創りであったらしいのです。
しかし、映画「カストラート」のなかで描かれていたように、オペラが当たらなくて多額の借金を抱えてしまい、仕方なくお金のかからないオラトリオなどを作曲するようになります。
しかも、カストラートを主人公とすることが多かった彼のオペラは、カストラートが非人道的である、という理由でいなくなっていったため、上演されることも少なくなっていきました。
ヘンデルの死後、50年くらいですっかり忘れられたようになってしまった、ということです。
「ソサルメ」のアリアですが、カストラートとソプラノが綾なすように歌うところが、当時の人々には官能的すぎるとまでいわれたものですが、非常に美しく、私にとっては天上の世界へぐんぐん昇っていくような高揚感があり、繰り返し何度も何度も、毎晩聞きました。
当時の私にとっては、唯一の慰めとなった曲でした。
歌詞は 「苦しみの門をくぐりぬけ、魂はようやく喜びに出会える」という短いもので、これを繰り返してカウンターテナーとソプラノが歌うだけなのですが。
3分くらいの短い短い曲ですが、自分の苦しみの果てには何か糧となるものがある、という希望を抱かせてくれていたのだ、と思います。
あ、今気づいたのですが、これってヘンデル版「じ~んせい、楽ありゃ苦もあるさ~」ってやつですか?
でも、美しさでは勝ってます、黄門さまより。(^_^;)
← 「ソサルメ」、探したけどなかったので・・・。
ヘンデルの「私を泣かせてください」を、ソプラニ
スタの素晴らしい声で、ちょっとカストラート気分
をど~ぞ。
出会いの季節っしょ♪
一人暮らしの女とかマジですぐポンポン落ちておもしれーww
お姉さん美味しかったです(^q^)
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by 春野 (2011-04-11 10:29)