Led Zeppelin を聞く、私的寒修行③~ロックにおけるモード奏法運動 [音楽雑談]
Led Zeppelin を改めて聞き出して、約3週間。
そろそろ、私の寒修行も終わりです。
大量のブートはさておき、だいたいのものは見、聞きしたかな~、という感じです。 ついでに、入手可能な本なども読めるだけ読んでみました。
正直、ちょっと疲れたけど、とても面白かったし勉強になりました。
特に楽曲の構成、アレンジの見事さは特筆に価しますね、あれは、やはり知識と経験というか、どれだけたくさんの曲を聞き込んだか、ということに尽きるのではないでしょうか。
そして、その聞き込んだ人が4人いたわけですから、アイディアはものすごく豊富だったに違いありません。
またそのアイディアをすぐにプレイできる力量を全員が持ち合わせていたことも、すごいことだったと思います。
私的には、Zepはクラシック的にはドビュッシー、ジャズ的にはマイルス・デイビスやコルトレーンらが果たしたモード音楽、つまり従来よりも和声の法則に捉われない、自由なホリゾンタルな音楽をロックにおいて実践した存在であると、考えています。
もちろん、彼らと同時代にジミ・ヘンドリクス、ヤードバーズ出身のクラプトン、ジェフ・ベックなど多くの人たちが、それを知ってか知らずか(たぶんあんまし気づいてなかったと思うけど)やっていたわけですが、Zepほど端的にその手の曲がヒットした、ということはなかったと思います。
イギリスにおけるブルースブームの頃から、調性を超える、ということは意識されてきたのでしょう。ジェフ・ベックが「ヤードバーズ」というDVDの中で、そんなことを言っていましたっけ。
ブルースにおいてあまり語られてない事なのですが、ブルーノートスケールは3度がフラットありと、なし、の2音が含まれているため、一つの音階の中に長調と短調の両方が混在しています。 これは従来の西洋音楽の観点からは、考えられないことです。
つまり、ブルーノートを使うと、長調も短調も含む音楽ができてしまう、という点で音楽学の研究の中には「ブルースは20世紀最大の発見」という主張もあるそうです。
普通、1つのスケールとして論じられることが多いのですが、長らく西洋音楽が捉われてきた調性というものをあっさり乗り越えてしまっている、という点はもう少し評価されてもいいかな、と感じています。
で、そのブルースをやるうちに、もっと自由にインプロビゼーションしたくなって、ワンコード、ワンモード、という方向にジミーたちは向かっていったのだと思われます。
ただ、クラシックではロマン派後期、ワグナーがトリスタンコード(意味の考えられない和声)に至った頃や、ジャズではビバップ時代にあった、頻繁で煩雑で理論的なコードチェンジにつぐコードチェンジ、といった時代がロックではちょっと見当たらない・・・。
私の勉強不足かもしれませんが・・・。
今度、「サージェントペパーズ」でも聞きなおしてみましょうかね。
あ、ひょっとしてサイケデリックの頃に、誰かやってた?
それともELPあたりがそう評価されるのかなぁ・・。
ま、クラシックで数百年、ジャズで50年くらいかけてやっと出現したモード・ムーブメントが、ロックでは十数年で早々と登場した、ってとこでしょうか。
末っ子は上の子のすることを良く見ていて、要領がいいですから、一気に無駄を省いたのかもしれません。(笑)
ただね~、この70年代初めのロックではスケールといってもやっぱり単調で、ペンタトニックばかりを使ったアドリブが多くて、ちょっと飽きが来るのですが、それがまたいいのかもしれない。(日和ってる?私)
その頃には、ジャズの方からはすでにロックへのアプローチが始まりだして、その影響ももちろんあったでしょうが、ロックではワンコードで力で押してくるスタイルがうけた、というか、それしかできなかったというか、個別化を図ったようですね。(^_^;)
多彩で、ものすごく面白いオリジナリティにあふれたフレーズをたたき出してくるロックの出現は、やはりジェフ・ベックの「ブロウ・バイ・ブロウ」を待たなくてはならないのかな~
そうだ、確定申告が終わったら今度は、ジェフさんを聞いてみよう。
がんばって決算書早く書かないと・・・・・(^_^;)
horosonyaさん、ご無沙汰してます!
確定申告!!!(-_-;)
私も早くやらないと・・・わかっていながらも後回しになってしまってます。
今回の記事より大分前の記事でしたが、「絶対音感」と「相対音感」について書かれてましたね!
最近モバイルゲームで「絶対音感」にはまってます。
by 月 (2007-02-28 00:36)
月様、お久で~す!
今日も今日とて、電卓とにらめっこしてます。
うう、計算が合わない、やっぱエクセル使わないとな~
(ーー;)
月さまも、頑張って!!
by hirosonya (2007-03-04 14:29)