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イージーリスニング考 ポール・モーリアとジェフ・ベック [音楽雑談]

先日、ポール・モーリアさんが亡くなったというニュースを聞いて、今のイージーリスニングってなんだろう?と思いました。

かつて、一家に一枚ポール・モーリアといわれていた、ということで、私も押入れを探してみました。
そうしたら、ありました、ありました、ほれっ ↓  

                  

    例によって、携帯の画像でゆがんでますが・・・・・(^_^;)

なになに、ライナーノーツによると、これには 「恋はみずいろ」 「サバの女王」 「蒼いノクターン」 「エーゲ海の真珠」などが収録されていて、驚くのは題名知らなくても曲は知ってる、のがいっぱいあるということです。

たとえば、マジシャンがマジックのときに必ずかける 「た、ららららら~ん」というヤツとか,小学校の給食の時にかかっていたのとか。

ん~、さすがイージーリスニングの帝王、一家に一枚といわれるだけのことはあります。 だって、うちにもあったんだもの。 (ただし、私のじゃないです)

これなんですね、きっと。 
だれが聞いても、嫌な気分にならない曲というか、耳障りが良くて、さほど深刻にならずに聞ける音楽、これがイージーリスニングというものなのでしょう。

でも、これってすごいことですよね。 だれが聞いても嫌な気分にならないという、いわば万人向けの曲なんて、そうそうできるものじゃありませんよ。 
それにモーリア氏のアレンジも色彩感が素晴らしいし。

こういうと、かつて 「しゃらくせ~、そんな軟弱なの聞けるかよ~」と思っていた若き日の自分を思い出して、かなり恥ずかしいのですが・・・・ (^_^;)

それに今私は生徒さんにポピュラーピアノのレッスンをする時、ルート奏(左手でベース部分を弾く)の練習の時には、必ずといっていいほど 「蒼いノクターン」なんかのお世話になっているのです。 ああ、こんなことになるとは夢にも思わなかった・・

バカにするとこういう目にあうのです。因果応報というか、なんというか。 (笑)

で、イージーリスニングといわれる音楽ですが、一般にはゆる~いクラシック調を思い浮かべてしまうのですが。

ところが、ところが、これも発売当初はイージーリスニングに分類されていたそうで、びっくりしてしまいました。 (゜o゜)

Blow by Blow ← 天才ロックギタリスト、ジェフ・ベック様、一世一代

   の傑作  

   「Blow by Blow」 ~ギター殺人者の凱旋~

   なんとも恐ろしいキャッチがついています。

   ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マー
                     チンと
ジェフが組んだ、革命的大傑作。 

                     ロックファン必携の1枚どえす。

 
こ、これが、なんでイージーリスニングなの??

どうやら当時、チャートではどこに分類したらいいかわからなかったらしい・・・・(ーー;)

ジャズ界では、帝王マイルス・デイビスが「ビッチェズ・ブリュー」を発表したくらいからロックへのアプローチが始まっており、それをクロスオーバーとか、フュージョンと呼び、ジャズの中のジャンルとして確立していたのですが。

ロック界では、クロスオーバー、ニューロックという言い方は1968年ころにはしていたのですが、その後、プログレッシブとか、ハードロック、ヘビメタ、という言い方に分かれていきました。

で、ELPやクイーンのように、クラシックの影響を受けたバンドは割りにあったのですが、このジェフのアルバムのようなギターインストロメンタルで、ロックからジャズへのアプローチ というのはたぶん、あんまりなかった。

だから仕方なく イージーリスニングに入れてしまったんだ・・・ ということなんでしょうかね 

ともあれ、「Blow by Blow」 は大ヒットしたわけですが、当のジェフは「なんでイージーリスニングなんだ?!」と、ずいぶん腐っていたとか・・・・・

今じゃ、ちゃんと「ギターインスト部門」があります。
  これもジェフの功績と言っていいでしょう。 

それにしても、ロックからジャズへのアプローチなのだから、せめて「ジャズ・ロック」と言ってほしかった。 当時でも、そういう言い方はあったと思うんですが (ーー;)

で、お宝、お宝 

↓は 「Blow by Blow 」のLPについていたポスターです。                        

                                     携帯画像でスマソ・・・・OTL  (まだデジカメに電池入れてないっす (^_^;)

 かっこいい~ 

裏はライナーノーツとコピー譜になっています。

当時30ン才のジェフ様の、お姿です。

ギターは今のテレキャスじゃなく、レスポールのオックスブラッド、足元には、「赤い狂犬」でしょうか? とにかくかっこいいっす!! ヤフオクで入手しました。(^^♪

ジェフの立派なところは、今年62歳なのですが、今でもこの頃のまま外見がちっとも変わってなくて、若々しいルックスを整形なしに保っているところです。

いったい何飲んでるのか、いっぺん聞きたい若さの秘訣!

あ、もちろんギターも、日々進化し続けているところがすごいんです

・・・・イージーリスニングからずいぶん離れてしまったみたい、今のイージーリスニングって何だろ?・・・・・

 


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