調の意味について その⑨ [音楽理論]
いよいよロ長調、ロ短調です。これで全調網羅しましたね。
(調べきれないことも多かったけど・・・また補足します。)
ロ長調 (Bmaj, H-dur)
ロ長調は、「重々しい、宗教的な」というような意味を持っています。
ピアノを弾く人から見ると、この調は指の長さと鍵盤の白鍵、黒鍵が合っているので、弾きやすい調だということができます。
が、♯が5つもついているので、たいがいびびる、というか、あんまし弾きたくない調なんです。
特に、ジャズ系統で管楽器とアンサンブルする機会の多い人なんかは、嫌がります。 私も、フラット系のほうがラクです。
実際はほとんど黒鍵なので、割り切れば弾きやすいんですけど・・(^_^;)
という訳なのか、どうなのかは知りませんが、ロ長調はあまり曲の主調として使われることは少なく、むしろロ短調の同主調、あるいはホ長調の属調として用いられることの方が多いようです。
ロ長調の名曲は、やはりちょっと少なくて、 ベートーベン「幻想曲」 ヴェルディ「リゴレットの女心の歌」 くらいでした。
← これは、何ですか、ちょいワルおやぢ必携ですか? レオンとニキータって、あんた!?(~_~;)
ただ、オペラのアリア入門としては、いいかもしれません。 (すばやい立ち直り)
私の大好きなホセ・カレーラスも入っていますし、「女心の歌」は、今をときめくアラーニャが歌っています。
「ちょいモテ オペラ・エレガンテ」 タイトルが泣かせるわ~
ロ短調 ( Bm, H-moll)
ついに、ロ短調にやってきました! あ~、ここまでくると感慨深いものが・・・(ちょっと遠い目) ← 大げさ~
ロ短調は、 「宗教的で清楚、受難、メランコリック」などを表現する、といわれています。
しかしこれ以外に、「奇異で不快、不吉」などの意味もあり、修道院や僧院では、そのためこの調を排除していた、ともいいます。
上記の意味から、「死を考えるにふさわしい調」という意見もあり、名曲もそういったものが出てきました。
ロ短調の名曲は 、シューベルト「未完成」 バッハ 「ロ短調ミサ」 チャイコフスキー「悲愴」 などです。
「未完成」なんかは、シューベルトの死によって、永遠に未完成になってしまったのですから、それを予感してこの調を選んだのかしら?などと、ちょっと考えてしまいました。
子供の頃、「世界の偉人」みたいな伝記で、
音楽家の生涯を読むと、たいていビンボーで
ビョーキで悲惨だった。(ーー;)
こうはなりたくない、と思ったけど・・・
シューベルト 交響曲第5番&8番「未完成」
初めまして。レモン栽培家と、申します。
音楽では、クラシックとU2とを、こよなく愛しています。
hirosonyaさんのブログは、読んでいるブログに、登録させて戴いております。
ついに全調性踏破、本当にお疲れ様です。お調べになるのは、さぞや大変であられたろうと思います。真に勉強になりました。どうも有難うございます。
長々と失礼致しました。これからもまた、楽しく拝見させていただきたいと、そう思っております。
by (2006-10-06 15:14)
全調達成、おめでとうございます!
調には全て意味合いがある事は、
何度か聞いた事はあるのですが、
具体的に、ほぼ全ての調の持つ
意味を読んだのは、初めてでした。
最初の師匠の生徒さん
(パイプ・オルガン弾き)
も、調性の意味合いを
大学院で研究してたな~。
訊いておけばよかったのですが…
でも、先生の説明は本当、解りやすいです。
by Kiichi (2006-10-07 00:47)
hirosonya さん、全調達成、おめでとうございます!
( ^。^)オメデト∠※ポン!。・:*:・°'★,。・:*:♪・°'☆ミ
by 月 (2006-10-07 01:10)
みなさま、ありがとうございます。
ところが、書いているうちにまたわかったことなどもありまして、この次は補足としてそれをまとめたいと思っています。
乞うご期待!
by hirosonya (2006-10-08 01:04)
楽しみにしています。
お薦め曲などあろましたら、教えてくださいね。
by 月 (2006-10-09 22:28)